お正月にmaaちゃんはお母さんやお兄さん家族に会いに行ってきた
お母さんは最近maaちゃんが誰か分からなかったりするみたいだが、今年はちゃんと名前を間違わんかったよ!って嬉しそうにmaaちゃんが話してた
maaちゃんとお兄さんは年が10ほど離れていて、maaちゃんは末っ子なので大概甘やかされて心優しい子に育ったのであろう
私は、面倒見は良いがかなり変わったドライな性格をしている………とmaaちゃん
確かに、そういうたら私はmaaちゃんに最適な彼女だと思うのよ
maaちゃんには愛しの年下嫁がおったのだが病気になって死に別れてしまった
それから三年してお父さんも亡くなったそうだ
maaちゃんには子供がいなかったのでそれから心機一転婚活を始めたんだと
それから数人とごちゃごちゃあった後に私と知り合ったのだ
maaちゃんは嫁のマユミちゃんの話をよくする
嫁の話を彼女に聞かせるmaaちゃん……ま、別にもう亡くなったんだしと私は気にしない
しかし、しかし最初の頃はmaaちゃんちに行ったらマユミちゃんが怒ってるのをヒシヒシと感じた
電気はチカチカ消すし、まぁ視線は感じるし、何度仏壇の前でマユミちゃんと話をしたかわからない
「マユミちゃん、私が一番マシやんか……他の人やったらマユミちゃんこの世におらんで」
とこの世にはおらんねんけど説得する
月日と共にマユミちゃんも諦めてきたのが伝わる………ホンマである
maaちゃんとマユミちゃんはケンカもした事が無かったそうだ
maaちゃん、マユミちゃんが怒らんかっただけだろうよ
私とマユミちゃんは性格が全く逆で天地ほどに違うらしいが、不思議な事に本棚の本が私の本棚とそっくりであった
付き合いだしてすぐmaaちゃんに、おすすめの本ある?と聞かれ、私がすすめた本をmaaちゃんが買って読んでたら、マユミちゃんの本棚に同じ本があってmaaちゃんが死ぬほどビックリしたらしい
maaちゃんも当時、マユミちゃんの仏壇の前で話し合いをしてたんだそうだ
maaちゃんは死後の世界やら魂やら信じないタイプであったが、マユミちゃんに関しては信じてる
マユミちゃんおったらなぁ~分かってくれるのになぁ~と面白い本を見つけて言う私、maaちゃんと私は面白さのジャンルが違うのだ
マユミちゃんおったらチャンとは会ってない……とmaaちゃん
神様はムダな事はせんなぁとつくづく思う
よいお正月です